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淫夢売ります

第61章   ゲリエール


なんとなく裏面を彼女に見せるようにして「そうねぇ・・・商品になるかどうか、検討中」と嘘をついた。佳菜江さんも本当に興味があったわけではなかったみたいで、その話題はそれきりで終わる。

そんな感じで、時間が過ぎていった。
大体15時くらいには仕事は終わりにすることにしている。佳菜江さんと静江さんを玄関から見送る。その後は、学童に子どもたちを迎えに行って、道すがらで夕飯の買い出し、子どもたちの宿題を見てあげながら夕飯の支度をする。最近は長女がお風呂を掃除してくれたりするのでたいへん助かっている。

20時には食事も風呂も終え、少し子どもたちの時間。そして、21時には寝室に行っていっしょに眠る・・・これが私たちの日課だった。

昔は一旦寝かしつけたあと、旦那を迎えるために起き出したりしていたが、今ではそんなこともしなくなった。大した稼ぎもないくせに遅くまで仕事をしている旦那のためには、帰ってきたら一人で食べられるように食事を取り分けて置いてある。それだけでも十分妻としての務めを果たしていると私は思っている。

「ママおやすみなさい」
「おやすみ」
日課の本の読み聞かせが終わると、二人の子どもが次々に眠りについていく。さて、私も寝るかなと子どもたちに布団をしっかりと掛け、ベッドを離れた。夫婦の寝室は疾うになく、夫と私は別々に寝るのが常だった。私が、音や振動に敏感だというのが主な原因だった。

元夫婦の寝室を今は私が一人で使っている。夫はリビングに布団を敷いて寝ていた。
寝室のベッドの上で少し首を回す。

ああ・・・なんか今日も疲れたな・・・

昼前に亜希子や里宇と合流しモルフェに入った。そこでカードを購入。ランチをしてから私は仕事があるからと先に離脱した。実際その後、事務室で先程の騒ぎがあったわけだ。亜希子や里宇と話すのは楽しいが、やっぱりちょっと気を使う。何に?と言うとうまく言えないのだが・・・。それに、午後のああいった「交渉」もとても疲れる。

人前ではあまり出さないが、やっぱりうんざりするときもある。

うまくいってるように見せなきゃいけない、
弱みを見せちゃいけない、
そんな思い。

それで疲れているのだろうか?でも、必要なことなのだからしょうがないだろう。
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