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淫夢売ります

第56章   違う電車


そして、もちろん、先程見た『夢』のことも頭にあった。

もしかしたら、運命だったのかもしれない。
それとも、本当に偶然だったのかもしれない。

いつも、同じ生活。
同じ時間に起きて、同じコースで会社に行って、同じ時間に退社して、同じ電車に乗って、同じスーパーで買物をして、同じドラマを見て、同じ時間に寝る。

でも、今日は、違う電車に乗った。
それが、私のリズムを微妙に狂わせたのかもしれない。

この時、私は、『夢占い屋さんに行ってみよう』。そう思った。

そして、選んだ、いつもと違う選択肢・・・

本当に、他意はなかったのだ。
何の気なしにそうしようと思っただけだった。

でも、この選択が、後に私を・・・私の人生を、取り返しがつかないような形にまで変貌させてしまうことになろうとは、まさに『夢にも思わなかった』のだった。
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