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淫夢売ります

第56章   違う電車


もちろん私は、服も、もちろん下着もつけているので、実際に皮膚に感じている刺激はそれほどではないはずだ。しかし、目の前に女性を性の対象として見ている男性に身体が押し付けられているかと思うと、その汗ばんだ背中に自分の胸が擦り付けられているかと思うと、そこに、言いしれないほどの息苦しさと緊張を感じてしまう。

緊張のあまりか、それとも目の前の男性が見ている画像にアテられたせいだろうか、普段は感じることがない自分の乳首の存在を強く感じる。自分の乳首もまた、固く膨れ上がり、まるで、下着に擦り付けられているような、そんな錯覚すら覚える。

もうすぐ、次の駅・・・

とうとう我慢できなくなり、私は目を閉じる。すると、スマホの画面は目に入らなくなるが、今度は男性の背中の感触やその体臭、息遣いを強く感じてしまうことになった。

はあ・・・はあ・・・
 はあ・・・はあ・・・

本当にこの息遣いが目の前の男性のものかはわからないが、目を瞑っているぶん、まるで耳元でと息を吐かれているような錯覚を覚える。背中に冷や汗がつたわり、腰のあたりに垂れていくのを感じる。耳の後ろ、腋下からも玉のような汗が溢れていた。

イヤ・・・

逃げようとするが、やっぱり電車はぎっちりと混み合っていて逃げることはできない。仕方なく、そのままの姿勢で耐え続ける。

え・・・っ?

胸に何かを感じた、気がした。なにかでアンダーバストを擦られているような感触。最初は棒のようだと思っていたそれが人の指だと気づいた時、私の頭はパニックになる。

ウソ、ウソ・・・!

頭の中に『痴漢』という言葉が浮かぶ。私はこれまで幸運なことにそういったものに会ったことがなかった。なのによりによって、今!?

目の前の男がめくる官能小説の画像、胸をいいように弄ばれ、恍惚とした表情を浮かべる女性の姿に私自身が今受けている刺激が奇妙に重なる。後ろからのはあはあという息遣いが痴漢のそれだと気づいて、更にゾクリとする。

それでも身動きどころか、声を出すことすらできない私を尻目に、痴漢の指がアンダーバストから次第に上がってくる。このままだと画像の女性のように乳首を摘まれてしまう・・・

ダメ!!
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