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淫夢売ります

第52章   テリエ・ドゥ・ラパン


「愛の薬、とでも訳すんでしょうか?いわゆる媚薬入りのカクテルです」

媚薬・・・

「ちょっとびっくりしたんですよ?
 私が止めたのに、『面白そうだから』って注文しちゃって
 結構いい飲みっぷりでしたよね?
 そしたらコロンと臥せっちゃって・・・」

男はくっくっく・・・と笑う。
少しタバコの匂いがした。

「あの・・・あなたは?」
ついに我慢できなくなって聞いてしまう。
先程からの会話内容だと、私はこの男とバーでお酒を飲むことにして、そして、『媚薬』入りのカクテルを自ら注文して飲んだ、ということになる。

「なんと!?
 ちょっとした記憶の混乱まで?
 そんな効果もあるんですね・・・
 いいですよ、どうせ、先程あったばかりですからね私達・・・」

そして、男は私の耳元に唇を寄せる。
吐息が耳にかかる、その淫靡な感触だけで、背筋がゾクリと粟立った。

「ここはバル・マスケ。
 私と貴女は、ここのお客。
 あなたはラビ、私はノワール・・・
 ここでは素顔も、本名も皆隠している。
 何もかも、昼間の自分を捨てて、そして・・・」

ペロリ、と、耳朶を舐められた。不意打ちの性感が私を襲い、まるで処女のように身体がビクリと反応してしまった。

「聞こえませんか?後ろから・・・」

後ろ?

そう言われて注意して耳を傾ける。後ろの音は、ただのバーの喧騒ではなかった。

ねちゃ・・・ぐちゅ・・・と粘着質な水音。
「あ・・・♡んん、もっと、奥、ついてぇ♡」
叩きつけられる肉と肉がぶつかる、湿った音。
「ああ、出るッ!中に、出してぇッ!」
パァン、パァン!と乾いた音が響いたかと思えば、じゅぷり、と粘液が絡む音が続く。
「いいぃ♡・・・ダメ、そんなの、イッちゃう、イッちゃうからぁ!」

密やかな嬌声、淫らな水音、ぶつかり合いこすれ合う肉の饗宴
何が起きているのか、見るまでもなかった。
一瞬にして、頭にカッと血が上る、

胸が高鳴り、乳首が痛いほど勃起する。
お腹の奥がジュクジュクと熱くなり、
淫蜜が、恥ずかしいほど漏れているのがわかる。

ぐいっとノワールが私の肩を強く抱き寄せてくる。
彼の男の体臭が私の鼻腔をくすぐり、それだけで、私の身体は蕩けそうになる。
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