第49章 軋む檻
馬鹿げた気の迷いだと言い聞かせようとして口にした『犯してほしい』という言葉に、胸が跳ねる。同時に浮かんできたのは、氷川に後ろからアナルにペニスをずぶりと挿れられ、言いようのない快感に咽び泣く自分のイメージだった。
嘘だ・・・
そ・・・そんなこと
慌てて打ち消すように激しく頭を振る。しかし、何度頭を振っても、僕の脳内にこびりついた快楽の幻影を完全に追い払うことはできない。
カード・・・あのカードが・・・
あれが僕を狂わせているのは間違いない
間違いないのだ
そう思いながら、僕はふらふらとサイドテーブルに歩み寄り、引き出しを開けてカードを手に取っていた。
幸せそうに蕩けている女性の表情
ふわふわと柔らかそうなドレスを着て
何かを求めるように手を伸ばしている
どうして?
どうしてこんなにも胸が高鳴ってしまうのだ?
ゴクリと生唾を飲み込み、手が震える。
もう・・・一度・・・
そう、もう一度だけだ。
もう一回あの感覚を味わったら。
あの幸せを感じたら、もうやめよう。
僕は、そっと枕の下にカードを滑り込ませた。