第9章 あふれる想い
「ごめん・・・いや・・・」
「いったい、何?どうしたの?突然・・・」
ちょっと落ち着いたのか、ちーちゃんがいつもの調子に戻ってくる。もともとちーちゃんは気が強い。
でも、ここで負けたら、なんのために夢を買ったのかわからない。
「好きだ」
きっぱりと言った。なんのてらいもなく。
気持ちのままに、ずっと、心に秘めていた言葉のままに。
「え?」
ちーちゃんがふっと固まる。
勢いで言ったが、心臓が胸から飛び出しそうに鼓動している。
頸動脈の脈拍すら感じられそうだ。
「千秋が、世界で一番、好きだ」
「な・・・それ・・・どういう・・・」
ちーちゃんが顔を真っ赤にする。多分、私が知る限り、告白されたことはないはずだ。
初めて告白されて、びっくりして、戸惑っているのだろう。
ここに来て、やっと私も落ち着いてきた。
ここに来るまでに考えてきた事を言う。
「ごめん、うまく説明できないんだけど、僕が僕でいられるのは、もうあと少しなんだ。
だから、その時間が終わるまでは・・・終わるまででいいから・・・」
だから、恋人になって欲しい。