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淫夢売ります

第2章   望む夢


☆☆☆

たたんたたん・・たたんたたん・・
ゆっくりと意識が戻ってくる。あれ?ここは?
ああ、そうだ、電車に乗っていたんだった。どこに行くんだったっけ?

「奥さん・・奥さん・・・もうすぐ着きますよ」
隣の男性が声をかけてくる。あれ、この人だれだっけ?知っているようにも思うし、知らないようにも思う。
「あ・・・あなたは?」
「いやだな・・・さっきあったばかりだからって忘れないでくださいよ。草壁です。今日の案内役ですよ。」
ああ、そうだ、この人について行かなきゃいけないんだった。

私達は次の停車駅で降りた。田舎の駅で駅前にはコンビニすらない。夕暮れ時だが、人もいない。ただ、車が一台止まっている。

「今日のゲストは奥さんだけなので、直ぐに出発です。」
草壁が車の後部座席にエスコートしてくれる。草壁は助手席に。運転手は別にいるようだ。
「大体30分くらいです」

やっと着くんだな・・・。待ちに待ったときだ。
って・・・?あれ?何を待っているんだっけ?
私は、なにか、とても大事なことをお願いしていたんだった。でもなんだったか?大事なことだったように思う。

車は山道をくねくねと蛇行しながら登っていく。どうやら山の中に目的地があるらしい。
車がたどり着いたのは一軒のこじんまりとしたペンションのような建物だった。
周囲には何もない。日も暮れてただただ、森閑とした暗い闇が広がっている。

ペンションの大広間に通される。
普通は家具などがあるのだろうけど、ロッキングチェアがひとつあるきりで、机などはすっかり片付けられている。その代わり、床は一面にビニールかプラスチックのような光を反射する素材で覆われている。また、引っ掛けるためだろうか、天井からいくつか鈎のようなものが垂れ下がっている。

「奥さん、ここで待っていてね」

草壁と運転手の男は別室に引っ込んでいった。私はぽつんと広い部屋でロッキングチェアに腰を掛けていた。

ここはどこだろう?
私は何をしに来たんだろう?

すぐに草壁が戻ってきた。運転手の男と、あともう一人男性がきた。これで男性が合計3人だ。
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