第8章 もしも私が・・・
キスをしている人はナイトのような格好をしている。髪が長く、それを後ろで一つに束ねていた。
幸せそうなキス
「これです」
私が指を指すと、ユメノは細く長い指でそのカードをとりあげると私に示す。
「これが・・・あなたの欲望です。夢を見たいときは、このカードを枕の下にしくか、身につけて寝てくださいね。」
私はそのカードを受取り、見つめる。見ているだけで、幸せな気持ちになる、不思議なカードだった。
「当店の夢は、買い主の欲望に沿ったものです。きっとご満足いただけると思いますよ」
ーそれでは、良い夢を・・・
ユメノは深く頭を下げ、私を店から送り出してくれた。