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淫夢売ります

第39章   知らない夢


そのまま壁に押し付けられ、スカートの上からお尻を撫でられる。ゴツゴツとした男の人の指でお尻を弄られるのは、経験したことのない感覚をもたらした。

「ん・・・ダメよ」
くっと軽く、肩を押してやめさせようとする。しかし、大知の方はすっかりその気になってしまっているようで、目がなんだかギラギラとしている様子だった。

「裕美ちゃん・・・好きだ」
耳元で囁かれる。少し低い声が、私の耳朶に触れた。

いいだろ?

その押しに私は負けてしまう。
おそらく、彼は事前に調べてきていたのだろうと思う。グイグイと私の手を引き、あっという間にいわゆるラブホテル、というやつの前まで連れてこられてしまった。

心臓がバクバクいっているのがわかった。
彼が手をぎゅっと握ってくる。その手がいつもよりじっとりと汗ばんでいるのがわかった。

これまでの会話で、大知もまたこれまでちゃんと女性と付き合ったことはない、ということだったので、おそらくキスも・・・その先も、初めてに違いない。

そう考えると、今日は勇気を振り絞ってのこと、だと思うのだ。そう考えると、無下には出来ないような気がした。

白と黒を基調にしたエントランスはなかなかにおしゃれで、言われなければそんな「エッチ系のホテル」だなんてわからなさそうだ。まあ、私に経験がないだけで、皆こんな感じなのかもしれないが・・・。

フロントで鍵を受け取る。部屋の交渉は大知がしてくれた。片耳で聞いていると、どうやらそこそこのクラスの部屋をとったようだった。彼なりに背伸びしているのかもしれない。

部屋は黒を基調としたシックな作りで、手前に白いソファ、奥にダブルのベッドがあった。右手の扉の奥はどうやらパウダールームと浴室のようだった。そのとなりには洗面所がある様子だ。

「こんな風になってるんだ・・・」
ベッドでくつろぎながら見るためだろうか、ベッドの向かい側に壁掛けの大きいテレビがあった。そこにはホテルのインフォメーションが映し出されていた。

「エッチなのも見れるみたいだ」
大知がふざけてチャンネルをコロコロと変えていく。いわゆる有料放送的なものなのだろうが、こういう性質のホテルであるせいか、そのチャンネルも見放題、というようだ。
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