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淫夢売ります

第28章   終わらない宴


☆☆☆
新しいプロジェクトが今日から始動した。
新規顧客開拓に向けたプロモーション戦略を考えるのだ。私がいる部署からは、私ともう一人、係長が参加している。
里原主任は来ない。それが嬉しいような、残念なような気がした。

怒られることがないから、ラッキーと思うべきか。

昼の友理はやっぱり怖い。いないなら、いない方がいい。見るだけなら、昼休みに自席でお弁当を食べる時に見ることができるから、それでいいか・・・。

プロジェクトの滑り出しは上々だった。昼休みまでの会議で、すでに向こう3ヶ月のプランも大体組み上がり、役割分担もスムーズに決定した。
そもそも、各部署から抜擢されたメンバーが優秀だった。私が参加できたのが不思議なくらいだ。

「係長・・・私なんかがいて、役に立つんですかね?」
自分の部署に戻る道すがら、思わず係長に聞いてしまった。入社して1年ちょっとしか経っていないような経験の浅い人間は私だけだった。

「ああ・・・木崎くんを推薦したのは里原だよ」

え?今なんて?
よほど意外な顔をしたのだろう。係長がもう一回同じことを言った。

「里原が、『木崎ならこのプロジェクトにぴったりだ』って部門会議で結構強く押したんだよな。それが最終決定に影響したんだと思う」

そんなことって・・・。
普段、親の敵のように私を叱りつけているくせに。どういうことだろう?

釈然としないまま、自席に戻る。とりあえず、お昼を食べよう。
里原主任は・・・?いないや。

お弁当を食べ終わっても主任は帰ってこなった。もしかしたら今日は外回りなのかもしれない。いや、スーツが椅子にかかっているから、在席はしているのか?

特に意味はなかったが、里原主任の机の近くに行ってみる。
さすができる男。机の上はキレイに整頓されていた。一体どこにいったのかな?
振り返った拍子に身体が椅子に当たり、里原主任のスーツがずるりとおちてしまった。

いけない!また、怒られる!

慌てて拾って、ホコリを払う。その拍子に、胸ポケットになにか入ってることに気づいた。

カード?

私がジャケットに忍ばせているモルフェのカードと同じような感触だ。好奇心が湧き、内ポケットから取り出してみる。

「!?」
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