第19章 見透かされる私
「あ・・・泉さんですか?」
桜井の声。
不覚にも安堵の息を漏らしてしまう。
「あれ?もしかして、私からの電話待っていました?」
ドキンとする。
「そ・・・そんなことは・・・」
思わずしどろもどろになる。こんな言い方したら、「イエス」と言っているも同然だ」
「なんだか、嬉しいなー」
桜井は上機嫌に言う。そんなこといいから早く迎えに来て欲しい、と言いたい気持ちを抑えるのに必死だった。
「ああ、もう少しかかりそうなんですよね。もう少しお待ち下さい。」
その答えに絶望的な気持ちになる。
まだなの?
「あ、そうだ・・・
ちゃんと待ってくれていたご褒美をあげなくちゃですね。
多分、エッチな泉さんのことだから、大分オメコヌルヌルしていると思うんですよね。
でも、あれじゃあないですか?
オナニー我慢してんじゃないですか?」
そんな・・・そんな・・・。
そんなこと言わないでよ・・・。
「いいですよ・・・オナニーして。
大丈夫ですよ。みんな、一瞬で通り過ぎちゃうでしょ?
誰も、泉さんがまさかそんなところでいやらしくオナニーしているなんてわからないですよ。こっそりやればバレませんよ・・・」
そうやって話をしているうちにも、後ろの道路を車が一台走り抜けていく。
受話器を持つ手が震え、熱い吐息が自然と口から漏れる。この吐息が伝わったら確実に興奮しているのがバレてしまう。
「なんか・・・はあはあいってますね?
オナニーしちゃいなよ」
「だ・・・誰が・・・オナニーなんて・・・」
やっと口にする。最後の理性の抵抗だった。
「なんで?・・・ああそうか、言い訳が必要なんですね?
わかりました。
オナニーをして、イッてくれたら、すぐに迎えに行ってあげますよ。
だから、このままテレフォンセックスしましょうね」
そんな・・・・お願い・・・これ以上やめて・・・。
「ほらほら、泉さんの右手は私の手ですよ。私の手が、泉さんの左の乳首をさわりますよ。ノーブラだから、すぐに触れますね・・・。
触ってます?」
桜井の言葉に誘導されるように、ほとんど無意識に右手が左の乳首をつまむ。
「はあん」
ビリッとした衝撃に声が出てしまう。
「いい声ですね・・・。そのままくりくりくりくり」
言われるままに乳首をこねる。
あああ・・・・
「いい・・・」