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天狐あやかし秘譚
第81章 奸智術数(かんちじゅっすう)
ちなみにメールには音声ファイルが添付されていた。ウィルス等がないことを確認したうえで再生した所、野太い男の声で『さがしものはなんですか〜♪』と歌う様子が記録されているだけだった。
それを聞き終わったところで、どんどん、と執務室の戸を叩く音がした。
入ってきたのは祓衆付きの陰陽生のひとりだった。
「土御門様、皇居入口に『京本』と名乗る男が来ていると連絡が入りました」
その言葉を聞き、ダリが目を細めた。
その姿はすでに、人間のそれになっていた。
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