第81章 奸智術数(かんちじゅっすう)
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ダリと土御門が慌てて執務室に戻ると、そこには占部の冴守と祓衆の左前、そして祭部の九条がすでに到着していた。
「九条はん、もう怪我はいいんか?」
「ええ、血は出ていましたが、怪我自体は大したことなかったので」
九条は土御門の後ろのダリに気づくと、少しバツが悪そうな顔をする。
「んで?敵側からの連絡って?」
促されると、冴守が手にしていたラップトップのパソコン上にメール画面を表示させる。
メールの題名は『人質交換について』
メールの送信元はドイツのサーバーからと思われるドメインからのもので、アカウント名には「Kadamashi」とあった。
「現在、警察の協力も仰ぎ、発信元の位置を辿れないかやっていますが、海外のサーバーを3台以上経由しているらしく、手こずっています。」
冴守が画面をスクロールすると本文が現れる。