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天狐あやかし秘譚

第38章 情意投合(じょういとうごう)


♡ーーーーー♡
【情意投合】お互いの気持ちがぴったりと合うこと。
同じものを同じ感じ方している♪愛している♡、みたいな。
♡ーーーーー♡

ドッドッドッ・・・
心臓の音がうるさすぎる。

私はピンク色の浴衣姿でカチコチになって、ムーディーに照明が落とされた部屋に正座していた。部屋は和室、布団はぴったりとくっついている。

ダリと同室。

宝生前さんと草介さんはそれぞれ別の部屋。この部屋割り・・・、誰が!?
言わずと知れている。土御門である。まあ、私達の背景を知っていれば、そして、宝生前の性癖を知っていればこうなるのは当然なのだが・・・、なのだが!!

ちらっとダリを見る。ダリもまた紺の浴衣を緩やかに羽織り、腕枕をして私の方をその切れ長の目で見ている。この時点でがっつくことはない、と思っているのだろう。

先程から、『お風呂を先に』とか『お手洗いを』とか、『ちょっとお肌のお手入れを』とか、延々と引き伸ばしてきたけど、それも限界だ。

確かに言った。私言った。

『ダリ!分かったわ!これが終わったら、たっぷり抱かせてあげる!だから・・・だから・・・あんな奴ら、やっつけちゃって!』

たっぷり抱かせる・・・。

かかかかか・・・。

顔が火照る。身体の奥が熱い。ここには、清香ちゃんもいない、芝三郎もいないし、桔梗もいない。邪魔をされる可能性は・・・ない。

とうとう・・・とうとう、最後までいっちゃうの私達・・・。

ダリにエッチなことでいかされたことは多数ある。そして、かつて、挿入ギリギリまでされたことがあったけど、その時は果たされなかった。
それが、とうとう・・・来ちゃう・・・。

嫌じゃ・・・もちろんない。
むしろ、ほしい・・・かもしれない。

でも、でも・・・初めてで・・・私初めてで、やっぱり怖い。

うつむいてぎゅっと両手を握る。
でも、でも・・・約束したし、ダリ、ちゃんと頑張ってくれたし。
私達を守ってくれたし、凪子さんを解放してくれたし・・・。

ふわっと私の肩に優しく手が置かれる感触がした。気がつくと、ダリが目の前にいた。
鼻腔をくすぐる男の人の匂い。耳元に口を寄せてきた。

ダメ・・・ダメダメ・・・!

「さあ」
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