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天狐あやかし秘譚

第34章 銘肌鏤骨(めいきるこつ)


左近次は不思議そうに尋ねた。当然だ。彼には『私』のこれまでの苦しみは分からない。わからなくてもよいのだけど・・・。

『私』はぎゅっとその手を握り返した。

『もう少し、こうしておいてほしい・・・』

その夜は左近次に手を繋いだまま眠ってもらった。
一体、このような安らかな夜は、何日、何ヶ月、何年振りだろう。そう思うほど、深く、深く『私』は眠りについた。
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