• テキストサイズ

天狐あやかし秘譚

第33章 往古来今(おうこらいこん)


☆☆☆
『領巾(ひれ)の力は本物でした』

暗闇に声が響く。あの女の声。
私の身体は無明の闇の中、空に浮いていた。

『私は美しき姿を手に入れ』
『澄み登る声を手に入れ』
『富を手に入れ』
『花の衣をその身にまとい』
『何者にも負けることはない権能を手に入れた』

なのに・・・それでも・・・
あああああああ!!!

声が戦慄き、慟哭に変わる。空間が震え、時間が軋む。

なぜ・・・なぜじゃあ・・・
清延殿・・・清延殿!!!

声はひび割れ、また、世界が歪んでいった。
/ 475ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp