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天狐あやかし秘譚
第20章 往事茫茫(おうじぼうぼう)
「行けます・・・お願いするのです!」
「たのむわ、綾音はん」
土門と、土御門に促され、私は一歩、その中に足を踏み入れた。
怖いけど・・・不安だけど・・・ダリを、助けなきゃいけない。
私の身体が全て闇に飲まれると、後ろでゆっくりと瞳が閉じるように異界と現し世の境が閉じた。
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