• テキストサイズ

天狐あやかし秘譚

第17章 幽愁暗恨(ゆうしゅうあんこん)


「元帥霊泉、四季三界、陰陽二神、邪を封じよ、
 北斗七星辰、泰山府君、刻み刻みて、鬼道霊光微塵に切って放つ、
 龍気、剣戟、四柱神の御力、ここに切って候」

四柱神とは玄武、朱雀、白虎、青龍を表す。泰山府君、四柱神の力を勧請し、鬼道を塞ぎ、陰気を鎮め、邪を封じる。病院で佳苗に施したのと同じ結界術だ。

私が使える、最大の術を、最大の範囲で。

女怪がどの範囲まで湧き上がってるか確認できない以上、最大出力で行うしかない。そんな最大出力はさほど長い時間もたない。それまでに・・・早く・・・早く、応援が来るのを願うしかない。

「大鹿島様・・・早く来て!」
祭部衆随一の術者、自分の師を思わずにはいられない。
大鹿島様が来るまで、なんとしても私がもたせなければ・・・。

りん・・・

清浄な鈴の音が響き、その音波で周囲の気を清浄にしようと広がっていく。
/ 475ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp