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天狐あやかし秘譚

第113章 実事求是 (じつじきゅうぜ)


「まあまあ・・・やめなさいな、お二人とも。この件については、よくよく二人でお話したほうがいいのです・・・。江藤さん、あなたは知ったほうがいいのです。奥様がなんでそんなことをしたのか、そして、それがあなたにとって祝福であるという意味を、よく考えたほうがいいのです」
私は千遥に向き直る。
「千遥さんもね、江藤さん・・・二重さんがどうして今みたいになっているのか、それを聞いた方がいいのです。その上で二人で決めるのです。この祝福を、どうするか、ということをね・・・」

さてと、と私は立ち上がる。それを見て、察したのか、宝生前も倣った。

「私達はちょっと席を外すのです。お子様・・・ええと、和葉くんでしたっけ?はちょっとだけ私達がお預かりすることもできるのですよ?今、ここの部屋、2時間会合で使えるのです。お食事も届くのです。1人分はキャンセルしていただければ、二人でご飯食べながら、ゆっくり話せるのです。そうして、よくよく話すのがいいのです・・・だって・・・」

「人を救うのは、『本当の真実だけ』なのですから」

言い残すと、私はペコリと頭を下げて部屋をあとにする。宝生前が、和葉くんを抱っこして私のあとに続いてきた。

残った二人は、このあと二時間、しっかりと話をしたようだった。
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