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天狐あやかし秘譚

第111章 先用後利(せんようこうり)


私は脳をフル回転させて考える。
何を聞くべきか、何を知れたら一番研究が進むのか・・・
うーん、うーん・・・

私が聞きたいこと、
私がしたいこと、
私が求めていること・・・

ああ!こんな時、相談できる人、宝生前さんがいたら良かったのに!

ん・・・?待てよ?

私はしゃがみ込んで菊理媛と目線を合わせる。

「ひとつだけ・・・ですよね?」
「ええ」
「貴女様は男女の仲を取り持つ神・・・ですよね?」
「えっと・・・は、はい・・・縁結びの神とも、言われてはいますが・・・」

だとすれば、してほしいことはひとつしかない。

「お、お願いがあるのです!」
これは、きっと、千載一遇
私に与えられた人生最大のチャンス、なのだ。

「私と宝生前さんとの縁を、これ以上ないってくらい、強く、固く結んでくださいっ!」

私は幼女神の肩をガシッと掴んで、お願いする。
そう、これは、チャンス。
私、土門杏里33歳・・・とうとうやってきた、人生の春の予感・・・なのです♡
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