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天狐あやかし秘譚

第101章 興味津々(きょうみしんしん)


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【興味津々】ある物事に深く関心があるさま。興味が尽きない様子。
もっと知りたい、つっこみたい!みたいな。
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まず、私が向かったのは、今回の事件が発覚するきっかけとなり、かつ、例の薬が押収された坂本愛理の家だった。

「随分立派だなあ」

見上げたマンションは、タワマンや高級レジデンスというわけではないが、築浅そうな立派なマンションだった。7階建てだろうか?彼女らの部屋が5階ということなので、このレジデンスの中では上の方なのだろう。エントランスはオートロック。駐車場やゴミ捨て場なんかもしっかりと管理されているし、駅からちょっと遠いことを除けば快適に暮らせそうな感じだった。

「すごいですね・・・ニャンコ先生・・・」

にゃあ、と足元でニャンコ先生が鳴いた。同感だ、と言っているように聞こえる。
外装を見るだけで、中の設備などの豪華さも見て取れるというものだ。自分が住んでいる築年数が進んだ官舎と比べてしまう。まあ、あれは家賃がほぼゼロなので、贅沢は言えないのだけど・・・。

「ニャンコ先生は、このへんで待っててくださいね」

私の式神は、珍しいタイプで、普通の状態だと一般人にも見えるのである。まあ、見えない状態にして連れて行くこともできるのではあるが、特にそうする必要もないので、外で適当に遊ばせておくことにした。

うにゃ

一声鳴くと、スタスタと歩いて、マンションの外壁を回り込んでいってしまった。多分、そのへんで昼寝でもするつもりなんだろう。

ニャンコ先生を見送った後、私は捜査メモにある部屋番号を入口のオートロックシステムに入力し、呼び鈴を鳴らす。マイクから女性の声が聞こえたのでこちらの名を告げると、自動ドアが開いた。

あらかじめ警察を通じて連絡をしてもらっていたので、面会自体はスムーズに進みそうである。

玄関の呼び鈴を鳴らすと、小綺麗に化粧をした40代くらいの女性が扉を開けてくれる。これがおそらく坂本愛理の母、祥子だろう。
「こんにちわ」
普通の人が見てもわからないだろうが、一応礼儀かと思い、宮内庁のIDを見せる。祥子はIDの写真と私の顔を見比べるようにし、納得したのか、部屋に通してくれた。
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