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ネコの運ぶ夢

第13章 家につくネコ


「そうそう、ネコは家につくといいますが、ちゃんとご飯を一緒に食べてあげたり、撫でてあげたり、たくさん面倒を見てあげないと、家にすらつかないんじゃないかなと思います。きっと、ここのお家では、とても大切にされていたのでしょうね、ビビちゃんも」
「ええ、それは大事にね」
勝ち誇ったような笑みを浮かべる京子。そんな顔しているようじゃ、今、俺が言ったこと、お前にゃ一生わからんだろう。

今度こそ帰ろう。

「では、お暇します。」
立ち上がり、部屋の扉に向かう。四宮が扉を開こうとする。

「あの!」
音子が声を上げた。立ち止まり、ゆっくり振り返る。
音子がこっちを見ている。目がうるんでる。バレる、やめろ。

「お元気で」
一言だけ、言って、頭を下げた。
俺も、ゆっくり頭を下げた。

「お体を大事に」

今度こそ、俺はその部屋を立ち去った。
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