第3章 【闇夜の太陽/2章:逆ハ編】06~10話
しぱらく待つと電伝虫がセクシーになる。
「あはは、ナミちゃん?」
『━━━?なにがおかしいのよ』
「ごめんごめん、電伝虫がやたら可愛くて…」
『?あんたのマネしてるのもカワイイわよ?』
「ありがとう。そう思ってもらえて嬉しい!」
『で、どうしたのよ』
「ただお喋りしたいだけなの。だから今忙しかったら、いい時にかけ直して?」
『今でいいわ。でも女子会ノリなら移動する』
「あ、お願い」
『飲み物とお菓子も用意するから待ってて』
「はぁーい!じゃ私もそうする」
(二人とも元気みたいだし、色々準備できる余裕もあるってことはああなる前かな)
久しぶりに私も『女子会セット』を用意した。
『おまたせ』
「ううん。今日は宜しくお願いします」
『かしこまんないでよ。で、あんたは今[ハートの海賊団]にいるのよね?』
「そうだよ。家族でお世話になってる」
『大丈夫なの?』
「なにが?」
『だってトラ男君って、━━━狙いでしょ?』
「え!?なんで!?」
『なんでおどろくのよ?言われて無いの?』
「言われてはいるけど…なんで知ってるの?」
『だって対応とか反応とか表情があんたにだけ全然違うんだもん。あれ無意識なの?この前の[ゾウ]であんた達が一緒にいるの初めて見たけど、うちの仲間達も分かってるんじゃない?そのくらいうちの船にいた時とも、自分の仲間達とも違うのよ。アレは明らかに……』
(《シャンブルズ》の時とか?)
「あ──好意だけじゃないんだけどね…」
(マジで。好意も厚意もある感じ。あの人は)
電伝虫の顔が、眉毛が下がった物になっているので、どうやらナミちゃんは本当に心配してくれてるみたいだ。
『だから心配したのよ。あれだけの想いなんだったら、ムリヤリとかあってもおかしくないもの。あんたには旦那もいるのに……って』
「ありがとうナミちゃん。スゴく大事にしてくれるんだよ?………まぁ無理やりが無かったわけじゃないけど。でも大丈夫!噛むの覚えたから!」
「そうなの?でも気をつけなさいよ」
一般的な電伝虫はどんな仕組みか分からないけれど、声音の感情等を察知して表情が変わるので人によっては本人よりも雄弁に感情を表現されてしまう。
(ナミちゃんやローくんがその類いかな?)