• テキストサイズ

皆がみた夢〜鬼滅の刃〜

第30章 新しい時代-其の壱


…本を読んで気持ちが変わったらって…
…この古びた本を?…

でも…なんだろう…読んだ方がいい気がする
今から行っても講義に間に合わないし
その次は休講だから…読んでみようかな

もう一度椅子に座り直す
そうして改めて本を見てみると
表紙に『日記』とだけ書かれていた

書き出しはこうだった
『これは妻ゆあが戻ってきた際に伝えたい事を記す』

私と同じ名前だ….

内容はこうだ
朝起きたら妻のゆあさんが居なくなっていた事
いなくなったその日に鬼舞辻無惨と言う鬼の
本拠地で戦った事、そして鬼舞辻無惨を倒した事
柱と呼ばれる人達が全員生き残った事
などが書かれていた


“何だろう…知っている…?何を?”


そして読み進めていくと
柱と呼ばれる人達のその後が書かれていた

甘露寺さんと伊黒さんは夫婦になり
胡蝶さんは冨岡さんと夫婦にはならないが
二人で仲良く暮らしている事
宇髄さんはお子さんが生まれた事
悲鳴嶼さんと不死川さんは孤児院を始めた事
時透さんは余生をゆっくり過ごしている事


“みんな幸せになれたんだ…”

え…みんな?…みんなって誰?

自分の中に発せられる言葉に戸惑う


『最後にゆあが一番気になっているであろう竈門兄妹の事たが、妹は無事に人間に戻り、兄妹仲良く故郷に戻り幸せに暮らしているそうだ』

竈門…
竈門炭治郎くん?…禰󠄀豆子ちゃん!?

あれ…涙が溢れてくる…

蜜璃ちゃん…胡蝶さん…冨岡さん…

私…なんで忘れてたんだろう…
なんで…みんなの事…忘れてたんだろう…

杏寿郎さん…ごめんね…

私、今思い出したよ

気づくと先程貰ったLINEに連絡をしていた
/ 209ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp