第21章 里

「炭治郎達がいるところに連れて行って」
そう時透くんが言った

「分かった！背中に乗って」

「もう一体、上弦の鬼が居たはずなんだ」

「え！？まだいるの！？」

「炭治郎達が戦っていると思う」

…どこ？炭治郎くん達はどこ！？…



しばらく走ると

！居た！…え！？

！？！？みんな抱き合ってる！？

「炭治郎く〜ん！みんな無事でよかったよぉ」

それを見た時透くんが呟く
「良かった…炭治郎…みんな…無事で良かった…」

“時透くんってこんな感情を表に出すこと、あるんだ…”

時透くんをその場に下ろし、みんなに声をかける

「炭治郎くん！蜜璃ちゃん！玄弥くん！禰󠄀豆子ちゃん！みんな無事でよかった！今そっちにいくから無理しないで！」

ん？…え！？禰󠄀豆子ちゃんって…

自然と声をかけた自分に驚く

…ううん、それはあと！あと！…

「ゆあ ちゃーん、痛かったよぉ〜死ぬかと思ったよぉ〜」

「蜜璃ちゃん！本当に無事でよかった！今応急処置するから！って…この…痣は大丈夫？」

「え？痣？気がつかなかったぁ！」

…そういえば時透くんにもあったな…

この時はまだ痣の出現が何なのかは知る由もなかった