第12章 責務を全うする
無限列車の乗客四十人余りが神隠しにあったと
世間を騒がせていた
時を同じくし現れた、切り裂き魔を調べる為
車掌の遺体が発見された駅へと検分に向かう
そこで切り裂き魔となった鬼と対峙したが
無限列車の鬼はこいつではない事はすぐに分かった
切り裂き魔を退治する頃には世が明けていた
“無限列車がもう発つとなれば、帰っている時間はないな”
そう思い、列車に乗り込む前に
ゆあ への言付けを鎹鴉の松に頼む
そして、先程助けた弁当屋の二人から買った
弁当も届けてもらう事にした
“数名の剣士を送りこんだが全員消息を絶っている…大変な戦いになるかもしれんな…”