第11章 スターと恋(轟焦凍)
「繭莉、好きだ……っ……」
「うん、あ、あっ!しょーと……っ、も、イっちゃう、っあ、やあぁぁっ……!」
繭莉がイった所為で、あり得ない程自身を締め付けられて射精感が一気に増す。
「っく……は……」
中で果てそうになるのを何とか堪えて、サッと自身を引き抜くとお腹の上に吐精した。
「はっ……わり……汚した」
ベッドの横にあったティッシュを何枚か取ってお腹を拭いてやる。
「……焦凍くん……」
ぎゅっと抱きつかれて、何だか充足感で身体が満ちていく。
お互い疲れたのか、抱き合ったままいつの間にか眠りに落ちていた。
「……ん……」
窓から差し込む光が眩しくて、焦凍は目を覚ました。
ふと腕の中に納まったままの繭莉に目をやると、まだすぅすぅと寝息を立てていた。
その寝顔があまりにもあどけないから、年上だという事を忘れそうになる。
なんか、可愛いな。
そう思うと自然と顔が緩んでしまった事に気付いて、急に恥ずかしくなる。
繭莉を起こさないようにベッドから降りると、床に脱ぎ捨てていた服を着る。
立ち上がると、本棚の上の伏せられた写真立てが目に入った。
一体、何の写真なんだ……?
気になるものは気になるので仕方がない。
そっと写真立てを手に取る。
そこに映っていたのは、繭莉と1人の男。
男の手は、控えめに微笑む彼女の肩に回されていた。
しかもそいつは、どこかで見たような顔だった。
……誰だ、っけ……コイツ……見た事あんだよな……
つーか、どういう関係なんだ?
なんか……雰囲気が……
『これ、もう捨てようと思ってたの』
繭莉の昨日の言葉がふと、蘇った。
もしかして……
付き合ってた?……とか?
で、別れたから捨てようと……
色々考えた所で、真実はまだ眠っている繭莉しか知らない。
繭莉起きたら聞いた方がいいのか?
いやでも、聞かれたくねぇ事の1つや2つ、あんだろ。
……聞かねぇ方が、いいな。
そう思って、焦凍は写真立てをまた伏せた。
聞きたくなくても、聞かされてしまう場合もあるという事を、この時の焦凍はまだ知らなかった。