第9章 事情聴取(相澤消太)
3人で手を繋いで歩く……これはもう、恥ずかしいのかはたまた嬉しいのか、ちょっとよく分からない。
もし結婚して子供でも生まれようもんなら、こうして歩く事もあるのかと思いながらエリちゃんの歩幅に合わせて歩く。
ふと消太の方を見ると、私が見る前から見られていたのかばっちり目が合う。
状況的に、少し気恥ずかしくなってふいっと目を逸らしてしまった。
「何、逸らしてんだよ」
「うっ……」
「甘井さん……?」
エリちゃんまで私を見上げてくるもんだから、何か言わないと気まずくて仕方ない。
さっき消太も言ってたし、ここは彼に倣って……
「あ、あのねエリちゃん!甘井さん、相澤先生好きだな~って思ってね?うん!もう大好きかな!」
私的に大分ストレートに言ってみると、エリちゃんが心なしか表情を明るくしたのでこれはこれで正解だったらしい。
それにしても、恥ずかしいな……
そんな事を思っていると、2人の足がエリちゃん部屋の前で止まった。
「着いた」
「うん……甘井さん、またね」
エリちゃんが小さく手を振ったので、私も手を振った。
「いつでも呼んでね!またねエリちゃん!」
彼女が部屋に入るのを確認して、小さく息を吐いた。
「本当ぉもうエリちゃん可愛いなぁ……癒し……!」
「そういえばお前……」
「ん?」
エリちゃんの余韻にニヤつきながら消太を見上げると、衝撃の言葉を聞いてしまう。
「妊娠してないのか?」
は……に……
「はあぁぁあ!?なんで!」
「中に出したから、この間」
「な、に、し、してたまるかっ……!何を言い出すかと思えば……」
そう言いかけた所で、腕を掴まれる。
そして、そのまま歩き出したので消太が何を考えているのかうっすらと分かってしまう自分がちょっと怖かった。
「まぁ、いい」
「ふぇっ!?」
恐らく自分の部屋であろう所に私を押し込むと、鍵をガチャンとかけた。
消太はドアにドンと手を置いて、私が逃げられないように腰を抱き寄せた。
「じゃあ、今日こそ子供、作るか」
い……いやいや!
「だから、こないだも言ったけど順番おかしい!」
「順番なんかどうでもいいっつってんだろ」
いつもと違う、噛み付くみたいなキスをされて甘い期待に身体が疼いてしまう。
「んっ……む……」