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君の隣で眠らせて【チェンソーマン短編集】

第1章 初めてのキスは…【デンジ夢・前編】



「俺ァ初めてのキスは誰とするか決めてんだぜ」

デンジは、最近何度か同じ現場に入ることが続いて仲良くなったデビルハンターの先輩、曽根崎ルルにそう言った。

『へー。私もだよ』
「マジ?ルルさんもチューまだなのかよ。なんか意外だなぁ」

ニヤリと笑うデンジ。

「誰なんだ?その相手。教えてくれよ」
『えー。じゃあ先にデンジ君が教えて?』
「俺かぁ?うーん…実は」

デンジは少し頬を赤らめて視線を落とした。

「マキマさんがいいなって思ってんだぁ」
『……マキマさんかぁ…』
「おー。アノ人スゲー綺麗だし優しいしよぉ…デートとか、誘ってみてぇなぁ」

照れくさそうに打ち明けると、ルルの方を見た。

「で?ルルさんは誰狙ってんだよ。俺の知ってるヤツか?」
『うーん。ホントに知りたい?デンジ君、マキマさんが好きなんだったら別に私のことは興味ないでしょ』
「そんな事ねーって。ダチの恋バナ聞くのって楽しいじゃん。それによぉ、ルルさんの話なら何でも聞きてぇしなぁ」
『何で?』
「俺、ルルさんみてぇな人と仲良くなれたの初めてだから…もっと色々知りてぇんだよ。…迷惑か?」
『ううん、嬉しいよ。…じゃあ、今度一緒にご飯でも行かない?その時ゆっくり話そうよ』
「おぅ。いいぜ。いつにする?」
『そうだなぁ…明日の夜、とか?』
「よし!決まりだな。何食う?」
『焼肉とか行っちゃう?美味しいお店知ってるよ』
「焼肉いいな♪じゃ、そーしようぜ」
『うん。楽しみにしてるね〜』

ルルはそう言うと、その日のデビルハンターの任務へと出かけて行った。


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