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大事なモノ~みんなの幸せを祈って~【鬼滅の刃】

第53章 孤独な自責 ― 神社の境内の涙


ある日の夕暮れ。


私は一人、里外れの神社のベンチに座り、膝を抱えていた。

(炭治郎くんは命を懸けてくれている。無一郎くんは私しかいないと言ってくれた。実弥さんも義勇さんも、悲鳴嶼さんも、あんなに真っ直ぐに……)

それなのに、私は誰一人として切り捨てることができない。
一人の愛を噛み締めれば、別の誰かの顔が浮かび、胸が締め付けられる。

「……私は、なんて不誠実なんだろう。みんなの気持ちを利用しているだけの、優柔不断で……最低な人間だ……」


一度溢れ出した涙は止まらず、私は顔を覆って声を殺して泣き続けた。

誰もいない静かな境内に、私の啜り泣きだけが虚しく響く。


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