第1章 この呪いをかけたのは、彼の実の妹だった。
魔法使いなら、君も聞いたことがあるだろう?
「不死の呪い」について。
……おや?聞いたことがない?
それとも、「なんとなく聞いたことがあるけれど、詳しい事は知らない」とかかな?
聞いたことなくても、別に問題はない。
今から知ればいい。
知っておかないといけないんだ。
魔法を使う人間なら、なおさらね。
魔法について人に教える身である者は、この呪いの話も教えなくてはならない。
そういうきまりだ。
仮にも私は、君の師匠だ。
当然、教えなくてはいけない。