【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】
第16章 Where His Darkness Lives
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研磨と別れたあと、仁美 はそのまま午後の講義を受けて、夕方に家へ戻った。
バッグを床に置き、ベッドに腰を下ろした瞬間、張りつめていたものがふっと緩む。
天井を見つめながら、仁美 はさっきまでの研磨の言葉を反芻する。
『クロの家に行って。』
カバンの中から振動が響いていた。
今日一日黒尾からメッセージが続いていた。
『今日は学校?』
『会いたい。』
『仁美、声聞きたい。』
『今から行っていい?』
どのメッセージにも、彼が一人暮らしをしていることなんて、少しも感じさせない。
仁美 は画面を見つめたまま、返事を打たなかった。
黒尾に「会いたい」と言われるたびに、胸は反応してしまう。
それでも、指は動かなかった。
研磨の言葉が、頭の中で静かに響く。
––––––見つけてほしい。
何を?
どんなクロを?
黒尾からの未読は、さらに増えていた。
それでも、仁美 は画面を閉じた。