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【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】

第15章 Loving Them Is Ruining Me


研磨は何も言わないで、仁美 が何かを言うのを、ただ待っていた。

けれど 仁美 の唇は開いても、声にはならなかった。






研磨はカップをソーサーに置いた。

そして、視線を上げて静かに言う。





「……行ってみたら。クロの家。」

その研磨の言葉に仁美は顔を上げて彼をみた。






研磨はポケットからスマホを取り出し、無言で画面を操作した。

数秒後、テーブルの上で仁美 のスマホが短く震える。





驚いて画面を見ると、表示されたのは研磨の名前と、新しいメッセージ。

そこに送られてきていたのは、見覚えのない住所だった。

胸が小さく跳ねて、仁美 は思わずスマホを握りしめる。






仁美 は何も答えなかった。

ただ、スマホを強く握る。





研磨はそれを横目で見て、少しだけ間を置いてから続けた。

「……仁美 だってさ。三年間、俺たち以上に好きなやつ……出来なかったでしょ。」






仁美 はその問いにも答えなかった。

けれど、その沈黙自体が答えだった。
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