• テキストサイズ

【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】

第15章 Loving Them Is Ruining Me


研磨は何も言わずに聞いていた。

相槌も打たず、視線も逸らさず、ただ 仁美 の声だけを受け止める。





その間、研磨の頭に浮かんでいたのは、仁美 のいなかった三年間だった。

黒尾と二人で過ごした時間。




研磨はそれを思い出して、無意識に片手を膝の上で握りしめる。

それを 仁美 に見せないようにテーブルの下で、静かに拳を握った。







研磨はしばらく黙ってから、静かに口を開いた。

「……別に、謝ってほしいわけじゃない。昨日のことも。ムカついてたから仁美を抱いた訳じゃやい。」






仁美は昨夜の話が出て顔を赤くさせた。

研磨は握っていた拳をほどき、ゆっくりと手を伸ばした。

そしてテーブルの上に置かれていた 仁美 の手をそっと包む。





仁美 の肩がわずかに強張る。

けれど、その手を振りほどくことはしなかった。





研磨は指先に伝わる体温を確かめるように、一瞬だけ力を込めてから、視線を上げる。

「……言いたいことはそれだけ?」
/ 349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp