【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】
第7章 Obsession
自分が傷付いた分、黒尾が傷付けばいいと思った。
黒尾にまだそこまで仁美に気持ちがあると知りたかったから。
なのに、実際黒尾の傷付いた顔をみて、傷付いたのは自分だった。
どうしても–––。
嘘をついて彼を傷付けることはできなかった。
「……してない…。」
仁美は涙を浮かべて黒尾に言った。
その仁美の顔をみて、黒尾は少し笑った。
「…言葉じゃ分かんねぇや…。」
そう言った後に彼の手は残っていたスカートに手が伸びる。
「嘘……やめてよ––っ!!」
仁美の言葉は黒尾の唇に呑み込まれた。
ちゅっちゅっと舌が絡む音が部屋に響いた。
黒尾は仁美の顎を掴みながら、片手で器用にスカートを脱がしていく。
乱暴にスカートがベットの下に投げ出される。
黒尾はゆっくりと上半身を起こして仁美を見下ろす。
仁美の腰にしっかりと自分の下半身で挟む。
身動きが取れない状態で黒尾に跨がれて、仁美は彼を力なく見上げることしか出来なかった。