【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】
第7章 Obsession
黒尾の痕を上書きするように、仁美の体は自分のモノだと主張しているようなマーキングだった。
それを見た黒尾の目がまた変わる。
強く肌に唇を押し付けられて、着込んでいた服もブラもどんどん脱がされる。
「待って…待って!クロ!」
「黙って…仁美…。嫌がらないで。」
仁美の体を貪りながら黒尾はそう呟く。
仁美が知っている黒尾はいつも明るくて…笑顔で。
こんな風になりふり構わず情欲をぶつけてくる黒尾なんて知らない。
いつもと違う黒尾を怖いと感じているのに、黒尾の舌が肌を這うと仁美の体は小さく反応する。
背中も–––。
自分が見たことのない仁美の体のすみまで研磨の痕が残ってる。
その痕に黒尾はこれ以上ない不安を覚えた。
「…まさか研磨と最後までしてないよね…。」
そう言って顔を上げた黒尾の顔は、苦しそうに眉間に皺を寄せていた。
仁美は黒尾のその顔をみて、同じように顔を顰めた。
黒尾のそんな顔を見たくて研磨に協力してもらった。