第3章 ××しないと出られない部屋 ※
可愛らしい印象の鈴には、花柄の下着がよく似合っていた。
舌を絡めながらのキスを繰り返す。
口が弱いみたいで、涙目になりながらとろけた顔になった。
かわいくて、エロくて、誰にも見せたくない。
間違いなく誰だって惚れるだろ。
ブラのホックを外して、柔らかい膨らみをやわやわ触って、時折果実みたいな先端を摘み上げると鈴は聞いたことのない甘い声を出した。
「ふあぁ、んん……。気持ちいい…」
なけなしの理性が飛びそうだ。もうほとんど残ってないけど。
かわいい。好きだ。大事にしたい。
だけどめちゃくちゃに愛したい。
そんなことを考えはしたけど、思いの外自分の限界の方が近そうで、下着を脱がして鈴のナカに指を入れた。
「胸だけでこんなに濡れたのか?やらしいな、鈴は」
「だって…!」
絶対痛いだろうから、なるべくほぐしてやりたかった。
なんてのは建前でぐちゃぐちゃに乱れる姿が見たかった。
「やっ……!伏黒くん…、ダメ……!」
「この辺がいいのか?」
「あ…んっ!やぁ…!!」
「もっと、俺だけにその声聞かせて?」
「ふしぐろくんの、いじわるっ……!」
鈴は泣きじゃくりながらイッて、優越感が半端ない。
絶対悪い顔しているから顔は見られたくなかった。カチカチになった自身を背後からゆっくり抜き差しする。
(きついな…)
こめかみにキスを落としながら、ぎゅっとシーツを握った鈴に好きだと耳元で囁く。
少しずつ進めてやっと奥まで入ったけど、すぐにでもイキそうだった。
「伏黒くんっ…」
「痛いか?ごめん。すぐイキそうだから、ちょっと待って」
「そうじゃなくてっ…!あの…!出口開いた…?」
そんなことすっかり頭になかった。周囲を見渡すと、白い壁の一角にドアができていることに気がついた。
「いや、まだみたいだ」
平然と嘘をついて、伏黒は腰を振った。
鈴を堪能する方が優先で、出口のことなんてどうでもよかった。