第1章 恋愛相談
なんやそれ。と呆れ口調でため息を出す。
「あのなぁ、そもそもやで。そんな女子に人気なんやったら、そいつは自分がモテる事を自覚しとる。つまり、自信があんねん。」
「ふ、ふむ。」
「だから、古村みたいにちょっと初々しい感じの女子なんか、それっぽい台詞吐いとけばイチコロやねん。」
それっぽい台詞、、。
あんなに私を惑わせた一言が、それを聞いた瞬間に冷めた気がした。
「そうか、、てか、確かにそうかも。そもそも綺麗な女子がたくさんいる会社でわざわざ私を選ぶってことがちょっとあり得なかったのかもしれない。」
「それ。」
「おい。ちょっとは否定してもらえます?」
「いや、真っ当な答えや!さすが古村。」
めっちゃ笑顔で褒められ、ちょっと怒りが込み上げそうになる。