第2章 喧騒と日常
桜がひらりひらり舞うまこち町 東風商店街
普段賑やかではあるのだが今は違った意味で騒がれている
[おらっ…!覚悟しろっ!!!]
[[ボウフウリン!]]
喧騒だ
[はぁ…!]
目の前に椿ちゃんの華麗な足捌きが目に映る
まるで一種の踊りのように見え美しく見惚れてしまうほど軽やかだ
それに彼女の履いているヒールが余計にその美しさを際立たせている
[………このっ!]
[…………]
[ふっ!]
相手の攻撃をすっと躱し蜂のように突き刺す
一撃が効いたのか相手は起きそうにない
その光景をみて敵は狼狽えている
[…次]
[[…………(ビク)]]
[早くきな]
*********************
[いくよっ…!雨竜!]
[………………!]
[ふん!]
双子の息ぴったりのコンビネーション
寸分違わずの動き 狂いなんてないほどに正確そのもの
全方位に囲まれていてもびくともしない
彼らは無敵だ
[楽勝だね〜雨竜]
[…………………]
[えーさっさと終わらせろって]
[はーい、はい]
そう言いつつ無数の相手を蹴散らしていく
流石は次席さん達だ
三人しかいないのにこんなに減らすなんて
この様子だと終わるのももうすぐなような気がする
それはとても喜ばしいことなのだが
(………………………)
ただ
疑問を言っていいでしょうか
言いよね?
(うーーーん)
(どうしてこうなった…?)
何故か
私 は喧嘩の嵐のど真ん中にいます