第4章 再会
[凄い偶然だよね…]
偶然としか言い表せないがその通りとしか言いようがない
まるで引き寄せられたかのように今日会ってしまったのだから
[まぁこの街付近に住んでたら会っても可笑しくないか]
[…にしても桜は…]
[変わったナリしてんのねー]
[片側だけ色違う…]
(……!)
[こ、ことはちゃ…!]
他意はないのだろうけど彼に言ってはいけないような気がしてしまってつい名前を呼んでしまう
"トラウマ"なのではと直感で感じてしまったから
私は彼を綺麗だと思っていても他人は
(…………っ)
でもことはちゃんはそういう事をしない 言わない人 だから大丈夫
そう刹那に思いつつハラハラしながら見守っていると
[…あ?何か文句…]
ギロリと恨めしそうに彼女を見つめ
[あんのか…/すげービー玉みたい]
[!]
杞憂だったようだ
ことはちゃんも私と同じ様に綺麗だと想っていてくれていたようでほっと安心する
[ああ!?やんのか!?]
[メンチ切ったわけじゃねーよ……]
[ふふ…]
何だか人にあまり慣れてない野良猫みたい
可愛い つい微笑んでしまう
[…て、てめぇ……!]
[ひっ…ご、ごめんなさい]
前言撤回
可愛いところもあるけど少し怖い
[……っお前ら変わっているな]
[大体は気色悪がるか頭ごなしに否定してくる…]