第4章 再会
[お帰り………って]
ことはちゃん帰ってきた
よかったと振り向いた瞬間
(え)
隣にいるひとは昨日の
間違いない この目ではっきりと見ているから
[あなた…は…!]
[………?お前は………?]
****************
[私は橘 ことは よろしくね]
[で]
[鶴川です…!]
昨日の今日で会うとは微塵にも思っていなかったけどこんなに早いとは
で彼に 桜さんに紹介したのはいいものの
[………………]
(目合わせない………)
ことはちゃんとは顔を見て話しているみたいだけど私の顔は全然見ない
(…何故)
[桜ーあんた照れすぎじゃない?]
[え]
[は、はぁ!?ち、違げぇし!]
といってまた顔を背ける
照れてる?私に?
何かの冗談かと思うが
(……うーん…)
まぁ仕方ないよね
私も中々目が合わせられなくて何だお前みたいな表情されたことあるしこれに関しては慣れるまで待ってもらうしかないのかもしれない
[あんたねー………はぁ]
[あれ?食べないの?]
[オムライス、嫌い?]
[く、食うよ!!今から食うんだよ!!]
と言いつつ頬張ると緩んだ面持ちだ
よほど美味しかったのだろう オムライス目がけてスプーンが進んでいる
[ふふ……]
[……っ!…………]
[…まぁいいわ…美味そうに食べてるし]
[でもまさかさんの話してた人が桜だとはねー]