第5章 ぶっきらぼうだけど
「今日お仕事なんですか?」
次の日。
3人は今日仕事が入っているとのことで、面倒くさそうに(特に銀さん)準備をしている。
「ええ。飼い猫が逃げてしまったようで、その猫探しです。」
「めんどくせーよなー、なんで俺たちが…」
「銀さん、お金のためですよ。」
ぶつくさ文句を言う銀さんに対し新八くんがなぐさめている。
「私も一緒に探しますよ」
「はゆっくりしてるネ!こんなのちょちょいと終わらせて来るアル!」
「え、でも…」
「いーのいーの。は…あれだ、テレビでも見てのんびりしてなさい」
「それじゃただのニートじゃないですか…」
みんなが仕事してるのにただのんびりしてるだけだなんて申し訳ないな。
「…あ、じゃあ、スーパー行ってきていいですか?食材の買い出ししたいです。」
「あ?道大丈夫か?」
「昨日案内してもらったし、多分大丈夫です。何とかなります。」
それくらいしないと私の気が済まない。
「…じゃあ気ィつけてな」
銀さんは私の頭をポンポンしながらそのまま横をとおりすぎ3人は出かけて行った。