第3章 似た者同士
「なんでこいつなんかの髪型にならねぇといけねぇんだよ!!」
「おまっ、それはこっちのセリフだ!!!誰がお前みたいな間抜け面にならねぇといけねぇんだ!!!」
「だーーれが間抜け面だ!!!このニコチン中毒野郎!!!」
「んだとこの万年金欠糖尿病野郎!!!」
私の言葉を皮切りに2人は喧嘩を始めてしまった。
「あ、あの...…」
「大丈夫でさァ。いつもの事でィ」
と沖田さんは私に話しかけてくれる。
「ていうかアンタ、この2人を合わせたやつが元彼だなんて……趣味悪いでさァ」
「は、はは……」
否定できないや……
二人で子どものような言い合いをしているうちに、最初は仲が悪いのかなと思っていたこの2人。
次第に私は「喧嘩するほど仲がいい」ということわざが頭の中に広がっていたのだ。
その後新撰組の人たちと別れた私たちだったが、銀さんはぶつくさ文句を言い続けている。
そんな銀さんを横目で見ながら自然と笑みがこぼれる。
今後、またあの二人…いや、真選組と貴方が関わりを持ち人生にさまざな影響を与えることは
まだ、貴方は知らなかった。