第4章 赤い顔【高杉晋助】
「かんぱーい!!!」
今日は鬼兵隊のみなさんで飲み会だ。
わたしは来島さんのとなりに座らさせてもらい、お酒を楽しむことにした。
「いやー、が入ってきてから毎日が楽しいッスよー!」
来島さんは私が鬼兵隊にはいってからの先輩でもあり仲間である。
私のことは気に入ってくれているのか、こうやっていつも近くにいさせてくれる。うれしいことだ。
ふと周りを見渡すと、高杉さんの姿が見えない。
「あれ、高杉さんは…?」
来島さんにそう聞くと、来島さんもまた周りをキョロキョロする。
「あれ…晋助様いないっスね……今日は来るって話だったスけど…」
どこかしょんぼりしている様子の来島さん。大好きなんだなぁ。
私も、少し寂しいな……なんてね。
そう思いながらチビチビお酒を飲む。
飲み会も終わりかけの頃、私以外のほとんどの皆さんが泥酔している中、私はトイレに向かって歩いていた。
お酒飲むとどうしてトイレが近くなるんだろう……困っちゃう。
すると、奥から人影がみえた。
「」
「あ、河上さん」
ぺこりと頭を下げる。