第5章 仮契 〜契初〜
眠りが浅くなっていた時、部屋の扉が開く音で目が覚めた。だが眠いので、特に反応することなく目を開けない。柔らかな布団の感触に副隊長の優しさを感じた。
そうしていると髪を撫でられて、そのまま肩を撫でられる。
「なんで、突き放してくれないん?止まらへんやん」
布団を剥ぎ取られて、腰に熱を感じた。副隊長が私の腰を跨いでいる。指を絡め取られて、顔の横で布団に縫い付けられた。
首に擽ったさを感じるとチクッとした甘い痛みが何度も走る。そんなに跡を残さないで…仲のいい同期や先輩の女性隊員に揶揄われるの。
首から顔が離れると手も離れて、指が腕を伝って胸の真ん中を通り、服の裾に掛かった。捲りながらお腹をもどかしく撫で、その手はだんだんと上に上がってくる。
心臓の音は自分でもわかっていた。触れられたところから熱を帯びていく。もう完全に眠気なんてなくて、その指に与えられる快感に溺れていく。
ブラの隙間に滑り込んだ指が突起を撫でた。反応しないように必死で耐えていると、ブラをずらして手が服の中から抜けていった。
「んあっ…っ、ん…」
思わず大きな声が出てしまい焦る。服の上から熱い何かに触れられた。ちゅぱちゅぱと吸われ、身体がピクピクと震える。
舐められてる…?たまに甘噛みをされているようで、反応を抑えるのを諦めた。
脇腹を撫でた指がそのまま私の中心に向かって移動する。服の上から割れ目をなぞられて、腰が浮いた。
「ん、やっ…」
「っ!すまんっ…怖かったか?……寝込み襲われとるんや、怖いわな。もうせぇへんから寝ぇや」
すぐにブラを元に戻して上から退く。そのまま彼は布団の中に潜り込み、お腹に腕を置いておやすみと言った。
え、ここで寝るの?私もう、身体が熱いんですが…。