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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第5章 仮契 〜契初〜


ゆっくり優しく押し倒されて、私の身体はベッドに沈み込んだ。副隊長は隣に肘をついて横になり、ブラ越しに胸を包み込む。

ふわふわした頭と蕩けて上手く開けなくなった目は、全て副隊長に支配される。少し息を荒くした彼を見つめて、頭の中は全て副隊長一色になっていた。

「…澪ちゃんやっぱ、僕のこと好きやろ。全然拒まへんやん」

ドキッと心臓が音をたてたが、ただ笑って答えた。きっと酔ってるから許してしまうんだ。ふわふわして、気持ちいいから…。

「酔っとるからか……酔っとる子に手ぇ出したないけど、大丈夫や。少しでも嫌がったらやめる言うたやろ?」

少しも嫌がらなかったら、どうなるんですか?

胸を包んでいた手が背中に回り込んだので、副隊長の方に向いて密着する。ホックが外されて息を呑んだ。締め付けがなくなったブラの中に手を滑り込ませて、直接触れられると、肩を震わせ声を漏らす。

見られるのは恥ずかしい…でも、触れられるのは嫌じゃない。

ゆっくり優しく揉むと触りにくいのか、また仰向けにされた。ブラを捲られそうになると咄嗟にその腕を掴む。

「見られるんは嫌?」

頷くとブラから手を離して、そのまま揉み始める。だが、少し揉むと動きが止まって、指は突起に触れた。

「あ…んっ…そこ、擽ったいです…あっ」

「擽ったいんやなくて、気持ちええんやろ?擽ったくて、そんな可愛ええ声出るん?」

優しく指で擦り、気付けば摘んでコリコリと捏ねられている。太腿をぎゅっと閉じて切なく甘い声が荒い吐息と共に漏れ、寝室に響く。

声が我慢出来なくなり大きめの声が響き始めた頃、胸を弄っていた手はスルスルとお腹を撫でながら下腹部に下り、指先が下着の中に入り込んだ。
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