第23章 新命
「ん……キスしかしてないよ…?」
既にガチガチに硬くなっている宗四郎のモノを、優しく包み込む。きゅっと握ると、切なげに吐息が漏れた。
「っるさいわ…君かて、キスだけでぐちょぐちょに濡らすくせに…」
手を離した宗四郎は自身のベルトを外し、「直接触って」という目で見てきた。ベルトに隠れていたホックを外し、ファスナーを下げる。片手で抱えるように私の頭を抱き締め、喉を鳴らしていた。
久しぶりに宗四郎に触れる。手は気付かれないくらいに微かに震えていた。でも、心臓の音は聞こえてるかもしれない。
下着越しに陰茎を握ると、耳元で息を呑む。そのまま軽く扱くと、頭を抱き締める手に力を込め、熱い吐息が溢れ出した。
「……一人でしたりした?」
「し、してへんっ……澪に、触って欲しいんやもん…」
温度を上げた声が耳元で聞こえ、嬉しくなって笑みを零した。なんか…今日の宗四郎、可愛い。そして私も、普段よりも興奮している。だけど、必死で抑えた。手の中にあるコレが欲しくても、今は求められない。
先端へ指を滑らせると、下着が湿っていた。カリッ…と軽く爪で撫でる。
「あっ……ちょ、待って。声、恥ずいんやけど…」
これ、好きなんだ。尿道口をなぞるように爪で何度も往復する。抑えるような声を漏らしながら、全身を震わせている。
「っ…あぁもぉ……ふっ、僕…攻める側やのに……澪に触ってもらえるん、やばい…」
震えた声は耳元で静かに熱に溶けていった。