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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第18章 愛縛 〜縛愛〜


どのくらい経ったかわからないが、もう無理や…と呟いた宗四郎が私の上で息を整えていく。最後に深呼吸をすると唇を重ねて、熱い舌が水音を立てながら絡んだ。

ゆっくり離れていく舌から糸が厭らしく伸びて、赤紫の瞳が私を捉えた。まだその瞳から熱は静まっていない。

「汗とか色々やばいなぁ…シャワー浴びよか」

繋がったまま抱えられて、必死に首にしがみつく。そのまま脱衣所まで行き、浴室の扉を開けた。

抱えられながらゆっくりと宗四郎が引き抜かれていく。抜けた瞬間、ナカから零れてくるのがわかった。これ、妊娠しちゃうやつかな…。

「僕の精子、澪んナカからぎょうさん出てくるわ。君のせいで抜かずに3回、中出ししてもうたからなぁ」

背中からシャワーがかかり、目の前の宗四郎は私の片足を持って、ナカを掻き乱した。ドロドロとした白濁が床に落ちて、お湯と混ざった。薄れた宗四郎だったものが、排水溝へと吸い込まれていく。

近付いた顔に自らも近付き、優しく唇を重ねる。ゆっくり離れるとお互いに笑って、激しくなった指に切ない声を漏らした。

「ね…んっ、もう終わり、じゃなかった、の…?んぅ…ンンッ」

「精子出しとるだけや。それやのに感じとんの?……可愛ええね」

絶対嘘。ビクビクと腰を痙攣させながら首に絡みつく。宗四郎に触られるのが気持ち良すぎて、耐えられなかった。

「澪…潮吹いてる…」

言わないで…と宗四郎の口を塞ぐ。溢れた熱はシャワーの熱と一緒になった。
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