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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第13章 宵闇 〜恋闇〜


「髪、乾かして来なかったの?」

「ん…早く澪ちゃんのとこ来たくて……あかんかった?」

私は別にいいけど…。
シャワーを浴びてすぐ寝室に来た彼は、甘い言葉を囁きながら私に覆い被さり、髪を一束持って、匂いを嗅ぐように口付けた。
濡れた髪が頬を擽った。

風邪を引かないならいい…と思いながら身体を起こし、そっと胸に触れる。薬、塗らなきゃ。
持ってきておいた薬をナイトテーブルから取って、脱いでと告げる。

「ええよ、寝とったんやろ?寝よか」

「ダメ、塗るの」

厳しい奥さんやと笑いながらTシャツを脱ぎ、痛々しい身体を露わにする。本物の奥さんになりたい…その願いは叶わないとわかっているのに、願ってしまう。

薬を塗っていき、包帯を巻く。擽ったがる宗四郎さんに笑いながら手当てを終えた。

「すぐ寝る?」

「少し目が覚めちゃったかも…」

手を洗って帰ってくると引き寄せられて、隣に仰向けになる。肘をついた宗四郎さんは唇を重ねて、舌を絡めた。

水音が響く中、Tシャツの裾から指が滑り込み、ブラの中に入る。少し膨らみを揉んでから突起を指で弾かれた。

服を捲ってブラから胸を出すと唇が離れて、今度はその熱い舌で突起を弄ぶ。荒くなっていく息に甘い声が混ざり始めた。

身体、痛くないのかな…。

ゆっくりお腹を撫でた手は、下着の中に入っていった。
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