第12章 宵闇 〜酔闇〜
流れてくる唾液を必死に飲み込みながら、副隊長の舌の動きに応える。頭を押さえていた手は胸元に移り、隊服のファスナーを下ろした。
お互いの荒い息と鼻にかかる甘い声が漏れる。
ファスナーを下ろして前を開くと、インナーを胸の上まで捲られ、熱い指先が優しく肌を這って背中に回る。浮かせれば、副隊長の指によってホックが外れた。
ブラも上にずらして、胸を揉みしだく。強引で力強いはずなのに全然痛くなくて、ちゃんと優しく触れてくれていることがわかる。
「あ…はぁ……澪ちゃん…ん、はぁ…」
名前を呼ばれる度に早鐘を打つ心臓が止まりそうになる。
胸を揉んでいた指が突起を弾いて、腰が浮いた。
離れた唇は何度も私の名前を呼び、私はその度に嬉しさに飲み込まれていった。
「ん…澪ちゃん…はぁ、澪ちゃん……澪」
耳元で甘く囁くように澪と呼ばれれば、頭の中がどろどろに溶かされた感覚になる。
「っ…そ、しろさっ…んっ…あ…」
ただお互いに名前を呼び合うだけ。他の言葉を紡ぐことはない。
きゅっと摘まれた突起に、甘い声が喉から弾ける。
下も硬いモノに何度も擦られ、ソコで副隊長の形はすでに覚えてしまった。
熱が孕んだ赤紫の瞳が私を捉えて離さない。私も彼を離すことはなかった。
熱い視線が絡んだまま副隊長は突起に舌を這わせ、舌先で見せつけるようにぺろぺろと舐める。
副隊長の舌が熱い…もう副隊長のことしか考えられない。ずっと離さないで…。
突起を口に含み、ちゅぱちゅぱと吸われたり、甘噛みをされる。
「あっ、んぅ…はぁ……そうしろ、さん…あっ!」
口で触れる突起とは反対の突起に触れていた指がお腹を這った。